血小板の減少は肝臓に原因があるの?
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ここでは血小板の減少の原因と肝臓との関係について
詳しく解説していきます。
ご飯を食べたとします。
そのご飯はお腹の消化管で消化されます。
ご飯が消化されると栄養素となります。
栄養素は主に小腸で体内に吸収されます。
吸収された栄養素は門脈という血管の血流を介して肝臓に届きます。
そして栄養素は肝臓で代謝されます。
この門脈の圧を門脈圧といいます。
肝臓に血小板減少の原因があるときに
この門脈圧が高くなると、脾臓内に60パーセントから90パーセントの血小板が貯留します。
その貯留したものは、体の血液の流れに乗りません。
その結果、病院で腕の血管などで注射針を刺され
採血された時、血小板は減少したという血液検査結果が出ます。
他に血小板の減少の原因となる場合について説明致します。
骨髄の異常のときも減少します。
例えば再生不良性貧血、骨髄異形成症候群
白血病や播種性癌など腫瘍細胞の骨髄浸潤した場合などに認められます。
これらの評価のためには骨髄の評価が必須であります。
この時骨髄生検が行われます。
またセルトリ細胞腫では腫瘍細胞から産生されるエストロゲンにより
骨髄細胞が破壊されます。
これをエストロゲン中毒といいます。
そして骨髄不全となります。
また免疫の異常により、血小板が破壊され減少する場合があります。
3つの原因について説明致しましたが
これを放っておくとまず怪我した時の血が止まらなくなります。
またいずれの場合も大変な病気ですので
内科、消化器科、血液科にかかられた方がよろしいかと思われます。